猫系官能SF超大作(?)
ゾナーとプラナー
あとがき
なんと我慢強い人でしょう。ここまで読むなんて。
貴方には、きっと神の御加護があることでしょう。
SillyFiction(SF)超大作・ゾナーとプラナー、如何でしたか?
御覧のように、「ゾナーとプラナー」には、筋書きらしいものはございません。
公園に捨てられていた子猫の写真を撮って、
別に撮っていた写真と張り合わせただけです。
始めに写真ありき。
世の事象が、ランダムか必然かは別として、
個人の限られた知覚にかかるものは、殆ど偶然の連鎖に見えちゃいます。
一つの個が行為するのを見ていたとしても、すべてを見ていられるワケでもありません。
人は、過去の経験で得られた<論理>を以て穴埋めをして、
すべてを見ているワケでもないのに、
すべてを見ているが如き錯覚を得ます。
ストーリーは、見る者の側にあります。
例えば、汽車に乗って窓の外を眺める。
次々と視覚に入ってくる映像は、互いに何ら関連を持たない場合がある。
でも、ボンヤリと眺めているうちに、何らかの感興を催すことがある。
個々の事象が互いに密接に繋がり合った、強固な物語でなくとも、
人の心を或る一定状態に置き、
それが持続するか起伏するか、
とにかく<気持ちよくさせる>ものが、
ストーリーだと考えます。
別にドンパチ派手なことをする必要はない。
などと偉そうなことを言っていますが要するに、
元来は独立した個々の映像を、無理矢理に羅列したのが、
「ゾナーとプラナー」です。
其処には何のメッセージも含ませたつもりはないし、
芸術性を追求したつもりも、勿論ございません。
興の向くまま写真を撮り、
興の向くまま張り合わせ、羅列した、
それだけのことです。
見る者すべてが、それぞれにストーリーを抱く。
私がグダグダ書いていることを無視して、
みなさん御自由に映像を繋ぎ合わせてみてください。
表 紙|犬の曠野
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