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[百十七]千葉介月に星の紋は俗にいふ十曜にて伊東相馬原氏等の用ゆる処なり。■三日月の像/如斯作りたるは非なり。古今紋伝を見るべし。又伊東系図に大和守祐時より千葉介常胤へ月に星の紋を懇望せしかば則譲与へたる時、常胤が状に

任懇望之旨幕紋令進候、殊更頼朝御口入之上、不及斟酌、令進覧候、月星九曜五幅に被心懸尤可為肝要候、尚又使者用口上候、恐々敬具

  建久四年六月九日  平常胤

 伊東三郎殿 御宿所

{一挙博覧巻之四}

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