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○車の輪は七に極りたるものなり。画家には画法とか云て左様の事に葛藤せられず多くは八に画けり。乍然これは画家に気の付かぬなるべし。此不変の少陽七の数に深き理は有なり。誹人鬼貫が集の名に七車と付しは別なり。是は、

(万葉)恋草をちから車に七くるまつみて恋らくわか心から

といえるより号なるべし。此七は数多きに詠例となり。{東■片に戸なかに甫/子}

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