猫系官能SF超大作(?)
ゾナーとプラナー
夜になり、ゾナーは喉をからして、山を下りました。
「お母さん、何処にいるのかなぁ」
夜猶明るき工業地帯を歩みつつ、
ゾナーは想いに耽りました。
でも、子猫だから、ゾナーは
お馬鹿なのです。
暫くすると、自分が何を考えていたか
忘れてしまいました。
「何処で寝ようかな」
いつの間にか、ゾナーの思考は、
今夜の宿に向かっていました。
「此処は五月蠅いなぁ」
工業地帯ですから、仕方がありません。
「静かな所が良いにゃ」
ゾナーは、トボトボと歩きだしました。
表 紙|犬の曠野
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