猫系官能SF超大作(?)
ゾナーとプラナー
「ここは静かだにゃ」
ゾナーが辿り着いたのは、お寺でした。
「なんだか、この匂い、懐かしいにゃ」
抹香の匂いが鼻孔をくすぐり、
記憶の扉を少しだけ開きました。
でも、この懐かしさが何を意味しているか、
ゾナーには解りませんでした。
実は2匹は元々、或るお寺で飼われていたのです。
まぁ、ソレはソレとして、
話を進めましょう。
懐かしさによる安堵感が、睡魔を誘いました。
「……」
ゾナーは、お寺の塔に寄りかかり、
そのまま眠りに入っていきました。
表 紙|犬の曠野
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